老後資金と子どもの学費
子どもの教育費にはとてもお金がかかりますが、
特に大学の学費と言うと、小・中・高校時にかかった金額とは比較になりません。
とても大きなお金が動くことになります。
大学生を子どもに持つ親と言うのは、大体年齢は50歳前後でしょうか。
30歳前後で子どもを産んだとすればおおよそ50歳近くであり、
今ではもう少し遅く産む人もいるので、35歳で子どもを産んでいれば
55歳近くになっています。
この年代といえば、年収はピークに達している時期でしょう。
そう考えると、年収のピーク時と多大な学費が必要になる時期が
重なってくれるのは家計にとっては助かります。
今まで教育のために貯蓄していた資金や年収から、
子どもの学費を支払う親が多いことでしょう。
しかし、50歳?55歳のこの年代、実はもう一つ真剣に
資金のことを考えなければならない年代なのです。
これは老後資金についてです。
「老後」なんてまだまだ早いと思っている人も多いかと思いますが、
今では早い時期から老後資金について考え、貯蓄を始めないと、老後に苦労します。
ご存知の通り年金問題が浮上しています。
こつこつ支払ってきた年金もいくらもらえるのかあてになりません。
そして、不況続きです。
退職金も今までのようには期待できないでしょう。
その為、早い時期から老後について考え老後資金を蓄えている家庭が多くあります。
この老後資金と子どもの学費、考えなければならない時期としては
同じくらいになってしまうのです。
今の時代だからこそ、子どもの学費に今持っている
手持ちの資金を全てつぎ込むという前に、ちょっと考えて欲しいのです。
手元にお金が残らなくても、今あるお金を学費として支払うか、
或いは手元に老後資金として少しお金を残し、今利用することが出来る
低金利の教育ローンのお世話になるか、これも一つの手段なのです。
子どもの学費をローンなしで払って上げられると親としては嬉しいことですが、
今の時代を考慮して、今一度大金が動く時期に、老後資金のことも考え、
資金計画を練ってみるのはいかがでしょうか。